タロットカードとは

タロットカード

タロットが誕生したのは、15世紀の北イタリアが起源となっているという説が有力ではあるのですが、実際はいつだれが作ったのかは謎となっています。

基本的に、タロットカードは、22枚の大アルカナ、16枚のコートカード、40枚の数字カードの78枚で構成されていて、コートカードと数字カードをまとめた56枚のカードのことを小アルカナと呼んでいます。

大アルカナは天使や天体などが描かれた図柄カードで、カードの上部にローマ数字が、下部にカードの名前が書かれており、コートカードには王、女王、騎士、従者などの宮廷人物が描かれ下部に名前が書かれています。

数字カードには日常的な生活の様子が描かれ、上部にローマ数字しか書かれていません。

現在、販売されているタロットカードには大きく分けて3つの流れがあります。

3つのタロット系統

3つのカード

ヴィスコンティ

現存しているタロットの中でも1番古いもので、1460年頃にミラノ公、フランチェスコ・スフォルツァが画家ボニファキオ・ベンボに命じて作らせたものと言われ、「ビスコンティ・スフォルツァ版タロット」は、現存する最古のタロットカードとして有名。

現在標準とされているマルセイユ版とは絵柄などにかなりの違いが見られ、悪魔、塔が欠落しており、最初から無かったのか、散逸したのかをめぐって研究家の間でも意見が分かれています。

マルセイユ

ヴィスコンティ版から派生し、16世紀から18世紀頃に制作された木版画のタロットで、現在のタロットカードの基軸ともいえるタロットで、主にカード占い用として利用されてきました。

現在広く用いられているウェイト版タロットとは大アルカナの配列順序が異なっており、歴史の長さなどから様々なバリエーションのものが出回っている。

ウェイト

世界で最も有名なタロット。

1910年m魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」のメンバであったアーサー・エドワード・ウエイトが、その内部文書や「Tの書」などを元に作られていて、それまでのタロットに独自の解釈とシンボルを加えて作られています。

本来数札である小アルカナまで絵で表されているのが特徴となっており、カードの順番も黄金の夜明け団の西洋占星術的解釈に基づいて「力」と「正義」のカードの並び方が入れ替わっています。