タロット・カードの起源を求めて!
現存する最古のタロット「ヴィスコンティ・タロット」、15~16世紀初頭のフィレンツェで生まれた「ミンキアーテ・タロット」。
タロット・カードの起源を求めて 「ミンキアーテ・タロット〜メディチ家に捧げたタロット〜」「ヴィスコンティ・タロット~600年前に描かれた「思想」と「教訓」~」の2冊が同時発売されました!
ミンキアーテ・タロット〜メディチ家に捧げたタロット〜
- 著者:香月ひかる
- 定価:5,940円(税込)
- 体裁:A5判・上製/548頁
- ISBNコード:978-4-910924-07-6
- 発売日:2023年5月2日
- 発行元:株式会社説話社
「Minchiateミンキアーテ」というタロットは、1400年代の終わりから1500年代の初めごろに、イタリアのフィレンツェで考案された遊戯用のカードで、厳密にいうと「作り替えられた」遊戯用のカード。
最大の特徴は、一般的なタロットの大アルカナと呼ばれている22枚の絵札が41枚もあり、そこには、それまでのタロットにはない対神徳のカード、四元素のカード、12星座のカードが含まれ、特に12星座のカードは星座の順番が通常とは異なります。
なぜ、このようなかたちになったのか、そもそもミンキアーテが生まれた理由とは何か?
本書は、著者が自らイタリア現地で取材した豊富な図版や資料、タロットが制作された当時の文献や歴史からその真実を解き明かしていきます。
イタリアルネサンス期の作品には「描かれた言葉」が多く含まれており、そこには当時の賢人たちが思い描いた「教え」や「教訓」が描かれています。
ミンキアーテは500年前に描かれた言葉(人生哲学)を現代に伝えようとしているのです。
ヴィスコンティ・タロット~600年前に描かれた「思想」と「教訓」~
- 著者:香月ひかる
- 定価:5,940円(税込)
- 体裁:A5判・並製/344頁
- ISBNコード:978-4-910924-08-3
- 発売日:2023年5月2日
- 発行元:株式会社説話社
ようこそ。ヴィスコンティ・タロットの世界へ。
「タロット」と言えば「占い」を連想されるかと思いますが、この世の中に現存する最古のタロットである「I Tarocchi deiVisconti ヴィスコンティ・タロット」は1400年代の中期、イタリアのミラノ公としてミラノおよび周辺一帯を治めていた貴族であるヴィスコンティ家が制作させたもので、この当時のタロットカードは「占い用のカード」ではなく「カードゲーム用のカード」として使われていました。
タロットはどのようにして生まれ、なぜ宮殿内の壁に描かれるほど流行したのでしょうか?
この当時の貴族たちの宮廷では、学者などの知識人や芸術家たちを招き、学芸を身に着けるとともに、それを誇示しようとしていたことが関係しており、彼らは何を学び、何を誇示しようとしていたのでしょうか?
この1400年代の流行を、現存する絵画や写本、文献などから探り、当時の人々の「智L’Intelligenza」に迫ってみましょう。そしてその「智L’Intelligenza」を知ることにより、タロットカードに描かれた絵の意味を明らかにしたいと思います。